鍼灸が初めての方へ


【鍼灸院とは!?  &  何に良いの!?】


鍼灸大学または鍼灸専門学校を卒業後、国家試験に合格し、厚生労働大臣から認定をされた鍼灸治療の専門家【はり師・きゅう師】が開業しています。 


身体に鍼や灸を用いた刺激を与えることで、多様な疾病への治療的な介入や健康増進を目指す医療技術です。


主に頭痛、首肩こり、背中の張り感、腰痛症、五十肩、頚腕症候群(肩や腕の痛み・シビレ)、リウマチ、神経痛、関節症などの慢性疾患や、東洋医学の観点から不眠、うつ、自律神経系・ホルモン系・免疫系疾患などの治療・調整を行います。


また、病名では無く、お困りのお悩みに対して施術することができます。いわゆる、不定愁訴(ふていしゅうそ)です。



【痛かったり、熱くないの?】


治療に用いる針は直径が髪の毛程の細さ〜釣り糸程度のものですし、お灸も火傷の心配のない方法で行ったり(火傷させる方法もございますが)、ポカポカ温かい物を使用します。また、感じとしてはせいぜい蚊に刺される程度〜チクッとしたり、効いた感じの響く痛み・熱さです。慣れてくると、深部への響きを心地よく感じるようになります。



もし、2、3か所の施術でどうにも我慢できないということでしたら、治療は中止します。無理矢理な施術は行いません。



【なぜ、効くのか!?】


当院では下記のような鍼灸の効用を重要視しています。


①治癒力を促す


体内に針が入ることにより、人体はこれを異物と認識し、排除しようとすることで治癒力が促されます。

また、お体にできた硬結(こうけつ)と言われるコリに微細な傷をつけることで、患部の修復機能を活性化させます。



②自律神経に働きかける


体性‐内臓反射を利用し、自律神経の働きを調整します。

皮膚(体性)への鍼灸刺激が神経・内臓に伝わり、自律神経の働きをバランス良くします。

働き過ぎている機能を落ち着かせたり、逆に働いていない機能を活性化させるなど、人間が生きるために必要な生理機能をバランス良く整えます。


(例) 例えば…血圧をあげる、さげる・呼吸をする・空腹、満腹・尿意、便意など、の内臓機能は自律神経が関わっています。



【治療期間中と治療後について】

施術後や治療期間中に一時的に体がだるくなったり、今まで気にならなかった所が気になったりする事があります。

これは、漢方で瞑玄(めんげん)といい効果の表れる証拠とされていますので心配ありません。


瞑玄が施術後すぐに出る方、次の日に出る方もいますが、全くでない方もいて、それぞれ反応の出方が違います。



施術後はなるべく体を休め、心身共にリラックスした状態でお過ごしください。



【治療期間中・治療後の注意事項】


・睡眠はしっかりとりましょう。(寝ないと良くなりません)


・タバコ、アルコールは控えめに。(特に治療後の飲酒はなるべく控えましょう)


・食事はバランスよく、腹八分目に。(食べたい物を食べましょう)


・刺激性食品、消化しにくいものは摂らないように。(治療後)


・思い悩まず、クヨクヨしない様心がけましょう。(1番大切です)


・入浴可(心蔵疾患のある方、血圧が不安定な方は、施術当日の入浴は控えて下さい)


※気になること、質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。



【通院のペースについて】


発病してから日の浅い病ほど早く治ります。1回の治療で激しい症状がピタリと軽減することがしばしばありますが、慢性症状になりますと気長に続けなければ治りません。


治療は毎日続けた方が効果的な場合もありますが、症状により1日おき、2日おき又は1週間に1回、2週間に1回、1か月に1回程度で快癒していく場合もあります。


※自分の症状はどれくらいで楽になるのかなど、ご質問等ございましたら、お問い合わせください。



【最終的には、体質改善を目指して】


鍼灸治療は痛み・コリ・シビレなどへの対症療法だけでなく、体質を改善し、病気にかかり易い素因を取り除いてくれます。


定期的な施術は疾病を予防し、体力の向上をはかり健康管理の医術としてその真価を発揮します。